※この記事は、2026年11月時点でゲーム制作を試している自分の考えです。ゲームを公開して集客や収益を検証した結果ではありません。
AIを使うようになって、自分でもゲームを作ってみようと思えるようになりました。
プログラムを一から全部書けなくても、やりたいことを伝えながら、画面や動きを少しずつ形にしていけます。自分だけなら手が出なかったことに挑戦できる。これは本当に大きいと思っています。
ただ、作れるようになってきたからこそ、別の不安も出てきました。
自分が作れるようになるなら、ほかの人も作れるようになる。では、その中で自分のゲームは見つけてもらえるのか。
せっかく作っても、存在を知られなければ、遊んでもらうところまでたどり着けません。
AIでゲームを作ることは、間違いなくチャンスです。でも、作り方だけを考えていればよい時代でもないのかもしれません。
見た目がすごいゲームだけが、遊ばれるわけではない
最近、いろいろなゲームを見ていて、自分が思っていたよりシンプルな見た目や作りでも、遊ばれている作品があることに驚きました。
自分の中には、ゲームを出すなら、ものすごくきれいな映像や、大規模で複雑な仕組みが必要なのではないか、という感覚もありました。
でも、実際には、自分が「すごい」と感じる見た目と、誰かが遊びたいと思う理由は、必ずしも同じではなさそうです。
すぐにルールが分かる。
短い時間でも遊べる。
もう一回やってみたくなる。
そういう部分に魅力を感じる人もいると思います。
もちろん、自分が見た範囲だけで、シンプルなら売れるとか、見た目は重要ではないとか、そんな結論は出せません。実際に何が理由で遊ばれているのかも、外から見ただけでは分からない。
それでも、個人で作っている自分にとっては、「大きな会社と同じ規模で作れないから無理」と最初から諦めなくてもいいのかもしれない、と思える材料でした。
AIが制作を助けてくれるのは、やっぱりありがたい
以前、AIでコードを書くのが速くなっても、仕事全体が同じように速くなるとは限らない、という話を書きました。
ゲーム作りでも、実装だけでは終わりません。どう遊んでもらうかを考え、画面を見て、操作を試し、気になるところを直す必要があります。
ただ、その前提として、AIのおかげで、そもそも試作できるようになったことは大きいです。
思いついたものを説明してみる。動く形を見て、違うと思ったところを伝える。画像や演出も試してみる。
自分だけでは作業量や技術の壁で止まっていたことを、少しずつ試せるようになりました。AIで作ることを否定したいわけではありません。自分自身が、その恩恵を受けています。
そのうえで今、気になっているのは、完成までの作業だけでなく、完成したものを誰かに見つけてもらうところです。
作れる人が増えたら、作品も増えるかもしれない
AIを使えば、自分のように、これまで制作を諦めていた人も挑戦しやすくなります。
いろいろな人が作れるようになるのは、面白いことです。大きな予算や専門のチームがなくても、これまで見られなかった作品が出てくるかもしれません。
一方で、同じように作れる人が増えるなら、公開される作品も増えていく可能性があります。
その中で、遊ぶ側は、どれを選べばいいのか。作る側は、どうすれば自分の作品を見つけてもらえるのか。
自分が心配しているのは、AIで作られたゲームが増えることそのものではありません。
十分に遊べるかも確かめないまま、とにかく数を出して当たりを待つような使い方が広がったら、どうなるのか。
探す側が作品の中から選びにくくなり、丁寧に作ったゲームも見つけられないまま埋もれてしまうかもしれません。
これは自分が感じている懸念であり、今すでにどのくらい起きているかを調べて、数字で示せているわけではありません。AIを使ってたくさん作ることと、確認せずに出すことも別です。
数が多いだけで悪いとは思わない。でも、実際に遊べるのか、何を楽しんでもらいたいのかも見ないまま出すことには、少し怖さを感じます。
「作る」と「見つけてもらう」は別の課題
ゲームを作っていると、つい目の前の作業に意識が向きます。
キャラクターを動かす。
画面を整える。
ルールを作って、最後まで遊べるようにする。
どれも必要です。でも、そこまでできたとしても、遊ぶ人が自然に集まってくるとは限りません。
どんなゲームなのかが伝わるのか。
興味を持った人が、試してみたいと思えるのか。
実際に触った後、また遊びたいと思えるのか。
作っている自分には当たり前のことでも、初めて見る人には分からないことがあります。
これは「広告をたくさん出せば売れる」という話でもありません。目に留まっても、内容が伝わらなければ遊んでもらえないかもしれないし、遊んでもらえても続くとは限らない。
まず存在を知ってもらうことと、その後に楽しんでもらうこと。その両方を考えないと、制作の結果は分からないのだと思います。
自分も、作り方だけでなく届け方を学びたい
正直に言うと、自分はまだゲームをどう届ければいいのか、よく分かっていません。
どんな人に遊んでもらいたいのか。どこで作品を知ってもらうのか。どんな画面や説明なら、遊んでみようと思ってもらえるのか。
作ったものを見せて、実際に遊んでもらわないと分からないことも多いはずです。
AIには、説明文の案や、見せ方の候補を一緒に考えてもらうこともできると思います。でも、AIが考えた案なら自動的に届くわけではありません。どんな人に何を伝えたいのかを考え、試した結果を見る必要があります。
今の自分は、まだ作っている途中です。届け方の正解が分かったわけでも、ゲームで収益を出せたわけでもありません。
それでも、制作の最後になってから初めて考えるのではなく、作りながら「これを誰に、どう見つけてもらうか」も意識しておきたい。
AIで作れるようになった、その先へ
AIによって、ゲームを作る入口は広がりました。自分のように、これまで手が出なかった人にも、挑戦する機会があります。
だからこそ、これからは「作れた」だけで終わらず、その先まで考えたいです。
ちゃんと遊べるのか。
何を楽しんでもらいたいのか。
遊びたい人に、どう見つけてもらうのか。
AIで作る人が増えることは、個人的には歓迎しています。ただ、作れる数だけを競うのではなく、遊ぶ人に届いて、実際に楽しんでもらえるものを考えたい。
自分もまだ試行錯誤中ですが、これからは作り方と一緒に、届け方も学んでいこうと思います。
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