複数のAIをつないで、一方が作ったものを、もう一方に確認してもらう。
それができれば、自分が毎回ファイルをダウンロードして、別の画面へ持っていく手間も減らせるのではないかと思っていました。
ところが試してみると、思っていたのとは違うところで止まりました。
AI同士で連絡できることと、作ったファイルを相手に渡せることは、別だったのです。
※この記事は、2026年10月11日の自分の環境での試行をもとにしています。この試行では受け渡しの成立まで確認できておらず、完成した自動化の紹介ではありません。
「作りました」の報告は届いても、実物が届くとは限らない
今回やりたかったのは、AIに作業を任せ、できたファイルを次のAIへ渡すことでした。
指示や報告をやり取りする経路はありました。そこで、成果物もその流れで受け渡せるのではないかと考えました。
でも、「ファイルを作りました」と伝わっても、それだけで受け手がファイルを開けるわけではありません。
作成した側の環境には置いてあっても、確認する側からそこへ届かなければ、内容を見てもらえない。
人間同士でも「資料できました」と連絡をもらったのに、添付がなく、保存先も開けなかったら仕事は進みません。今回は、そのAI版に近いところで詰まりました。
ダウンロード用のURLがあっても、取得できなかった
最初の受け渡しでは、ダウンロード用のURLが出ていました。
URLがあるなら、次のAIがそこから取ればよさそうです。ところが、受け手側の環境では接続先の名前を解決できず、取得に失敗したという報告が返ってきました。
ファイルの内容が悪かったのか、という話以前です。そもそも本体を持ってこられないので、確認を始められません。
URLを発行できたところと、相手がダウンロードできたところの間にも、確認が必要だった。
少なくとも今回の試行では、そこが抜けていました。これがサービス全体の制約なのか、自分の接続環境の問題なのかまでは、この一件だけで決められません。
共有フォルダを決めても、書き込めるとは限らない
それなら、手元に共通の置き場所を作ればいいのではないか。
次に出てきたのは、共有用のフォルダへファイルを置く案でした。
ただ、これも名前を決めれば済む話ではありませんでした。作る側に、その場所へ書き込む権限がなく、拒否されたという報告になりました。
置き場所の相談はできても、そこにファイルができたことは確認できていない。当然、次のAIが読めたことも確認できていません。
同じフォルダ名を伝えたからといって、両方が同じ場所を使えるとは限らない。
今回必要だったのは、保存先を決めることだけではなく、作る側が置けて、受け取る側が読めるかを確かめることでした。
Slackがつながっていても、目的の場所に届くとは限らない
そこで、Slackを経由できないかとも相談しました。
これも、接続しているなら使えるだろうと思いたくなります。
ところが確認を進めると、一覧を取得できることと、目的の場所へアクセスできることは別でした。今回の接続先は、受け渡しに使いたかったワークスペースとは異なっていました。
「Slackが使える」という大きな説明だけでは、今回の受け渡しができるかは分からなかったわけです。
連携機能があるかだけでなく、どこにつながっているのか。その場所で、必要なファイルを受け渡せるのか。
そこまで見ないと、自分がやりたい連携になっているか判断できませんでした。
次は、大きな成果物より小さなファイルで確かめたい
ここで紹介した試行では、受け渡しが成立したところまで確認できていません。
なので、これで自動化できたとか、手間が減ったという話にはできません。ただ、次に何を確かめたいかは少しはっきりしました。
いきなり大きな成果物を渡そうとする前に、短い文章だけ入ったファイルで、受け渡しの経路を確かめたいと思っています。
- 作る側が、決めた場所へ実際に保存できるか。
- 受け取る側が、そのファイルを取得できるか。
- 中身を読んで、内容に基づいた返答ができるか。
これは、まだ実施していない次の確認案です。
通らなかったからといって、何でも権限を広げればよいとは思いません。どこで止まったのかを分け、許可された範囲で使える経路を探す必要があります。
AIの連携は、相手が実物を読めたところまで見たい
これまでも、AIの報告だけで作業完了と決めず、成果物を確認することは考えていました。
でも今回は、その確認より一つ前で止まりました。
作るAIと、確認するAI。役割を分けても、その間でファイルが止まれば次の工程は始まりません。
AIの賢さや仕事の振り分けだけ見ていると、こういう受け渡しの部分は地味で、後回しにしやすいのかもしれません。自分も、会話がつながればファイルも渡せるような感覚がありました。
「連絡できる」から「実物を読める」までには、もう一段ある。
複数のAIに仕事を任せるなら、その一段も含めて確かめたい。今回詰まって、ようやくそこを具体的に意識するようになりました。
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