※2026年10月の個人的な試行記録です。途中結果はAIから受けた報告に基づき、成果物を自分で精査し、利用者に試してもらうところまで確認した話ではありません。
先日、AIの利用枠に少し余裕があったので、前から考えていた企画を形にする実験をしました。
作る担当に原稿を出してもらい、それを厳しく批評する別のチャットへ渡す。指摘を受けて作り直し、また批評へ戻す。いわば、作るAIと、いちゃもんをつける上司AIの往復です。
ただ、任せた時から気になっていました。「これ、3巡ぐらいで満足できるものになるんか?」と。
回数が足りないかもしれない。反対に、AI同士が納得しただけで終わるかもしれない。出来上がりをまだ見ていない段階で、そんな疑問がありました。
厳しく言われれば、良くなるとは限らない
今回は、原稿を褒めてもらいたかったわけではありません。自分だけでは気づかない穴を出してもらい、形になるところまで磨きたかった。
だから、批評役には厳しく見てもらうつもりでした。でも、口調が厳しいことと、指摘が正しいことは別です。指摘に従って書き直したからといって、必要な改善だったとも限りません。
「まだ弱い」「もっと具体的に」と何度も言われれば、文章はいくらでも増やせそうです。それで欲しかったものに近づくのか。それとも、上司AIを納得させるゲームになってしまうのか。そこは気になります。
報告では、原稿の修正と全体の完成が分かれていた
その後、AIから受けた報告では、3巡で原稿の編集上の課題は解消した一方、全体の判定は条件付きで、販売を試す段階には達していない、という整理になっていました。
ここは報告上の話です。自分で成果物を精査して、その判定が妥当だと確かめたわけではありません。「3回回せば商品になる」と分かった話でもないです。
それでも、考える材料にはなりました。原稿を直す作業がいったん終わっても、その先には内容の確認や、使う人に試してもらうこと、自分が提供する条件を決めることが残る。
だとすると、次も同じように「もっと厳しく批評して、直して」と往復させればいいのか。そこから先は、別の頼み方が必要なのかもしれません。
「何回直すか」より、次は何が分かれば進めるのか
以前、AIの反復改善には打ち切り条件が必要だった、と書きました。今回は回し続けるか止めるかより、止まった後に何をするかが気になっています。
例えば、説明に抜けがあるなら、材料を調べ直して原稿へ戻せます。でも、初めて読む人が迷わず使えるかを知りたいなら、文章をもう一度批評してもらうだけでは、その人がどう使ったかは分かりません。
言い回しへの指摘と、実際に使った時のつまずきは、集め方が違います。次に知りたいことが変わったのに、同じ批評を続けていないか。 今回はここを見たいです。
残った課題を見て、「もう一度書き直せば確かめられることなのか」「別の材料を取ってこないと分からないことなのか」と分ける。そうすれば、回数を増やす以外の進め方も見えてきそうです。
次の確認も、AIに頼める部分はある
だからといって、原稿の後は全部人間がやるしかない、とも思っていません。
足りない資料を調べる。指摘の根拠を照合する。試してもらう時の確認項目を作る。返ってきた感想から、どこで詰まったのかを整理する。このあたりもAIに手伝ってもらえるはずです。
ただ、確認項目を作ったことと、実際に試して結果が出たことは分けたい。自分が何を提供し、どこまで対応するかという判断も、AIの合格で決まったことにはしたくありません。
必要なのは、人かAIかを先に決めることより、今足りない根拠は何で、それをどう確かめるかを決めることなんだと思います。
上司AIの合格より、次の仕事が見える報告が欲しい
今回の試行がどこまで役立ったかは、まだ成果物を見て確かめる必要があります。批評役の指摘が正しかったか、修正で良くなったか、使う人にとって役立つか。その結果は、これからです。
それでも、次に同じような作業を任せるなら、最後に「何を直したか」だけでなく、「この往復では何を確かめられなかったか」も出してもらいたいです。
そのうえで、もう一度修正へ戻すのか、別の確認へ渡すのかを考える。
AI同士でダメ出しを回せるのは、面白い使い方だと思います。ただ、目指したいのは、上司AIが黙ることではありません。次に何を確かめれば先へ進めるのかが、分かること。 今回の実験では、そこまで見たいと思いました。
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