Obsidianのinboxにメモが溜まっていくのに、整理できない時期がしばらく続いていました。
「あとでまとめよう」と思って放り込んだメモが、気づくと数十件になっている。整理しようとデスクに向かっても、どこから手をつけていいかわからなくて、結局また閉じてしまう。そういう状態が繰り返されていました。
転機になったのは、inbox整理をAIに任せてみたことです。整理が進んだのはもちろんですが、それ以上に、整理後に残るメモのパターンを見て「自分の気になり方にはクセがある」と気づいたのが、予想外の収穫でした。
続かなかった理由は「分類の判断」が重かった
自分でinboxを整理しようとすると、必ず「このメモ、どこに入れるべきか」で止まります。
たとえば、
「これはObsidian運用の話として残したいのか、AI活用の話として残したいのか」
で止まることがありました。ブログネタっぽいメモなのに、同時にVault整理の話でもある。そういうメモは、どこに置いても少し違う気がして、結局そのまま残りやすかったです。
「topics? decisions? それとも別のinboxに移すべき?」という判断が、1件ごとにかかってくる。疲れているときや時間がないときは、その判断コストが重くて、整理を後回しにしてしまっていました。
「完璧に分類しなければ」という感覚も邪魔していたと思います。中途半端に整理するくらいなら、まとめてやろうと思って、まとめてやる余裕もなくて、溜まる一方でした。
AIに投げたら「判断の外注」ができた
inbox-triageスキルをCoworkに入れて、「inboxを整理して」と投げてみました。
最初はかなり雑に、
「inboxを見て、topics・decisions・別inbox候補に分けて」
くらいの指示で投げました。それでもAIは、
「これはObsidian運用寄り」
「これはブログ素材寄り」
「これはまだ判断保留」
という形で叩き台を返してきて、自分がゼロから考えるよりずっと動きやすいと感じました。
AIは各メモを読んで、「これはdecisions候補」「これはtopicsへ」「これは別のinboxへ移動を検討」と仕分けを提案してくれます。自分が「うーん」と悩むところを、一旦AIが判断の叩き台を出してくれる。
重要なのは、AIの提案をそのまま採用しなくてよいという点です。「ちょっと違うな」と思ったら修正すればいい。自分がゼロから判断するより、AIの案にOK/NGを返す方がずっと軽い。整理が進むのは、この「判断コストの軽減」が大きかったと感じています。
整理後に気づいた、自分の「残るメモ」のパターン
何度かinbox整理を繰り返すうちに、あることに気づきました。
整理後に「どのtopicsにも入らない」「分類が難しい」と残り続けるメモに、ある共通点があることです。
残りやすかったのは、
まだ結論が出ていないこと、
運用としては気になるけれど言い切れないこと、
誰かに見せるには早いけれど自分の中では引っかかっていること、
みたいなメモでした。
ブログの下書きにもなりそうで、でもまだ論点が固まっていない。そういうメモが、何度整理しても最後に残りやすかったです。
AIが「どこに入れるか迷う」と判断したメモは、自分も「どこに入れるか迷う」ものでした。そしてそういうメモの多くは、まだ自分の中で考えが固まっていない、宙ぶらりんなテーマのものでした。
逆に言えば、「すぐ分類できるメモ」は、自分の中でもう処理が済んでいる話だということです。inboxに「宙ぶらりんの思考」が溜まっているという構造が、整理を通じて初めて見えてきました。
まとめ
inbox整理をAIに任せて良かったのは、「続かなかった作業が動き出した」というだけではありませんでした。
整理のプロセスを外から見ることで、自分がどんなテーマに引っかかっていて、どんなメモを手放せないでいるかが見えてきました。それはある意味、自分の思考の現在地を確認する作業でもあったと思っています。
Obsidianのinboxは「後で考えるもの置き場」ではなく、「今の自分が気になっていること置き場」なのかもしれない。AIに整理を任せて、そういうことを考えるようになりました。
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